外貨

 

現在、日本の銀行預金の金利は、非常に低い状態で推移しています。

普通預金はもちろんのこと、定期預金や定額預金にしても1%を切るような低い利率のまま長年変化がありません。

 

加えて、デフレ傾向の日本経済です。

政府の方針としてはデフレ脱却を目標としていて、インフレ率も2%を目指していますが、なかなかデフレからは抜け出せていません。

 

異次元金融緩和とかマイナス金利とか、いろいろな経済施策がとられていますが、サラリーマンの実質賃金は年々減少傾向にあるようです。

 

そんな中、資産活用やリスクヘッジのための投資を考える人もいます。

しかし、急に投資をしようして知識もないのに市場へ参入すると、失敗をして損失を出してしまうリスクを抱えてしまいます。

 

そこで、金利の高い外貨預金を考える人もいますね。

 

預金」というと「投資」よりもリスクが低そうにも聞こえますが、外貨預金はリスクヘッジになるのでしょうか?

 

外貨預金のメリット

外貨預金とは、日本円以外の外貨を購入し、預金することです。
どこの銀行でも取り扱っている一般的な商品ですので簡単に始めることが出来ます。

 

外貨預金の場合、タイミングとしては当然円高の時に外貨を購入し、円安の時に外貨を売れば差益を受け取ることが出来ます。

 

また、メリットとしては差益で利益を得ることが出来る他、日本円よりも高い銀行利率が挙げられます。

利率が高い外貨を購入し保有していると、日本円で貯金をしているよりも高い利子が付きます。

 

経済発展目覚ましい国々では、日本がかつてそうであったように、高い金利で銀行は貸付を行うことが出来ます。

日本では1%未満の金利ですが、特に発展途上国においては5%を超えるような金利で運用されているも珍しくありません。

高い金利でのリターンは大きなメリットになります。

 

また、今後少子高齢化が進む日本の円の価値がどれだけ高い状態を維持できるか不透明です。
日本の経済力が弱まれば日本の円は弱くなります。

そうなると海外へ旅行へ行くにも、海外のブランドを購入するにも外貨がとても高くて困るという事態も起こり得ます。

 

リスクヘッジとして、今後日本円が弱くなってしまうかもしれない将来を見越して外貨預金を始めるのも、自分の資産を守る方法の一つになります。

〇関連記事:外貨預金のおすすめ国・通貨はどれ?

 

外貨預金のデメリット

円高の時に外貨を購入し、円安の時に外貨を売れば差益を受け取ることができる、というメリットをお話ししました。

しかし逆に、外貨を購入した後に円高に推移していくと、その分の差損が膨らむことにもつながります。

いくら外貨の金利が高かったとしても、為替の変動で金利によるリターンが吹き飛ぶ可能性もあります。

 

また、日本円を外貨に両替することになるので、その都度、銀行に手数料を取られます。

逆に、預金していた外貨を日本円に両替するときも、手数料を取られたりします。

 

実は、この手数料がかなり大きいです。

当然ですが、銀行が儲かるようにできています。

 

以上のデメリットを考慮すると、いくら「預金」といっても、外貨預金にはそれなりのリスクがあることは容易に想像できると思います。

 

メリットとデメリットを考慮した上でリスクを受け入れられるなら、リスクヘッジとして資産の一部を外貨で保有するのも良いでしょう。