fxでレバレッジなしはロスカットのリスクがほとんどないので、比較的安全といえるでしょう。
ここでは、レバレッジなしの場合の取引のポイントやリスクの程度について、考えてみましょう。
危険性は低いが・・・
レバレッジなしであれば、かなり安全に取引を行うことができます。
しかし、レバレッジなしでも絶対にロスカットしないというわけでもありません。
fxでは証拠金を口座に入れてトレードを開始します。
実際に注文をしている通貨は、あくまで将来に決済をすることを予約したものにすぎません。
例えば、証拠金を100万円口座に入れて、100万円分のアメリカドルを購入したとします。
この注文では実際に証拠金を使ってアメリカドルが購入されているわけではありません。
あくまで証拠金は保証金のようなものであって、将来に決済をしたときに損失が出ていたら証拠金から減らされるという仕組みになっています。
将来に決済をしたときに利益が出ていたら、証拠金はいっさい減らず、利益の分が口座に追加されます。
そのような仕組みになっているので、ロスカットが起きることはあります。
例えば、ロスカットレベルが50%に設定されていたと仮定します。
1ドルが100円のときに100万円分のドルを購入しました。
証拠金として100万円分を入れています。
この場合、レバレッジが1倍なら、1ドルが80円になったとしても、あわてる必要はないでしょう。
最終的に決済をするときに1ドルが100円を超えていれば利益が出ます。
もちろん、スプレッドも計算に入れなければいけませんが、fxにおけるスプレッドはわずかですので、長期トレードをするならそれほど気にしなくてもいいでしょう。
基本的には心配をする必要はないのですが、もしも1ドルが50円まで落ちてしまったら、証拠金の50%を超える損失が出ているので、ロスカットしてしまいます。
リスクは通貨ペア次第
上記の例は、1ドル50円まで落ちるという、かなり極端な場合です。
実際のドル円取引の場合には、このような心配はほとんどないでしょう。
過去のチャートを見ても、ドルは80円~120円のあたりを推移しています。
しかし、通貨ペアによっては対円レートが半分以下になってしまうこともあります。
例えば、スワップポイントが高いトルコリラ円は、リーマンショックの後でチャートが半分のあたりまで落ちています。
レバレッジなしの取引でも、絶対に安心というわけではないということです。
レバレッジなしでのスワップトレードはどう?
「買い」のポジションを持っていればスワップポイントももらえるので、トータルでは得をする可能性も高いでしょう。
ただし、スワップポイントが高い通貨ペアは、長期的には下落する可能性が高いと見られています。
スワップポイントはおまけ程度に考えて、スワップポイント目当てで大金を投入することはやめたほうがよいと思います。