fxというのは損失が一定額になると、強制的にロスカットをされて、それ以上損失が膨らまないようになっています。
しかし、これは絶対のものではなく、間に合わないことがあります。
正直、これは予測外の事態で、fxで最も恐ろしい事態の1つでしょう。
ここでは、
- 間に合わないってどういうことか?
- 間に合わなくなってしまう原因とリスク
- リスクに対処するには?
など、ご紹介していきます。
ロスカットが間に合わないリスク
海外の業者の場合には、無条件で予め定められた位置で決済され、投資元本以上の損失が発生しないようになっていたりします。
しかし、日本では、業者が損失補填をするのが違法であるため、投資元本以上の損失が発生してしまうことがあるのです。
このため、ロスカットが間に合わないと、大きな損失を負ってしまいます。
レートが大きく変動するときが危険
「間に合わないというのは一体どのようなことなのか」
と思うかもしれませんが、
例えば普通に取引をしているときでも、レートがスリップをして約定しないということがありますよね。
ロスカットが間に合わないというのは、まさにこれに近い状態です。
つまり、レートが大きく動きすぎて本来決済するポイントでできなかったという状態です。
相場の動きがおとなしい時には、強制決済が機能します。
しかし、雇用統計のようなレートが大きく動くタイミングなどでは、設定されたポイントで決済できないということは珍しい話ではありません。
雇用統計は、指標の中では大きく動くイベントではありますが、それでも数円程度が良いところなので、比較的マシです。
どれだけ決済が遅れたとしても1円程度で済むことが多いのではないでしょうか。
しかし、突発的にレートを大きく動かすような自体が発生すると、何十円も離れた位置で決済をされてしまうということもあります。
例えば、記憶に新しいスイスフランショックが良い例です。
このときは、短時間で50円程度もレートが動いたため、ロスカットが間に合わずに、遠く離れた位置で決済をされてしまったという人が続出しました。
10円離れた位置で決済をされてしまったとして、1万通貨で運用をしていれば10万円の損失、10万通貨であれば100万円、100万通貨だと1000万円の損失が発生するということになります。
投資元本以上に発生した損失は業者に対しての借金ということになり、返済をしなければなりません。
ポジションによっては、とてつもない損失を出してしまい、借金地獄に陥ってしまうこともあるのです。
このようなことはめったにないことではありますが、現実的に起こり得ない話ではなく、fxをする上において最も恐ろしいリスクのひとつとなっています。
対処法は?
強制的な決済を防ぐためには、
- 証拠金を十分に用意する
- レバレッジを抑える
- 損切りを徹底する
が基本です。
また、レートの大変動の要因となるような経済ニュースに、常に気を配っておくことも大切です。
「fxは一定の損失になったらロスカットをされるから損失は限定的」
と思っている人もいるかもしれません。
しかし、これはあくまでも間に合った時の話です。
間に合わないこともあるということを理解して置かなければなりません。