今回は、fxで超短期売買のスキャルピングを行うときに、おすすめのボリンジャーバンドの設定について話していきます。
スキャルピングを行うのであれば、エントリーとエグジットを速やかに行わなければなりません。
「どこでエントリーしよう」
「どこで損切りや利食いをしよう」
などと、迷っている暇はありません。
できるだけ単純にエントリーポイントとエグジットポイントを判断することができる、わかりやすい指標を用いるのがベストです。
サインが出れば即行動に移せる状況を作り上げることが大切なのです。
ボリンジャーバンドのすすめ
チャートでどの足やどの指標を使うか、そして設定をどのようにするかは極めて重要です。
スキャルピングを行う場合は、1分足や5分足、あるいは15分足などの足を使うのが一般的となるでしょう。
用いる売買指標にはさまざまありますが、移動平均線やボリンジャーバンドを活用するのが王道です。
中でもボリンジャーバンドは、これ一つだけでトレンドが把握でき、現在の状態が買われ過ぎなのか、売られ過ぎなのかなどがわかるため、たいへん便利です。
順張りトレードにも逆張りトレードにも活用できるとあって、スキャルピングにおいても、かなり有効です。
ボリンジャーバンドにおいては、「移動平均線(中心線)」と「標準偏差」の設定が必要不可欠です。
ボリンジャーバンドの移動平均線(中心線)の設定
まずは、移動平均線についてです。
この点、チャートソフトなどの基本設定では、移動平均線の値は「21日」とされていることがほとんどです。
その理由は、開発者のジョン・ボリンジャーが用いていたのが21日だったからです。
最近では、9日や20日、25日などを用いる投資家も少なくありませんが、必ずしも動かす必要はありません。
むしろ、固定して利用し続けることの方が大切です。
ボリンジャーバンドの標準偏差σの設定
続いては、標準偏差の設定です。
これを行うと、移動平均線の上下に新たな線が表示されます。
よく利用される設定は、「2」あるいは「3」です。
その理由はボリンジャーバンドの性質によるものです。
統計的に、価格が
- ±1σの間に収まる確率が66.26%
- ±2σの間に収まる確率が95.44%
- ±3σの間に収まる確率が99.73%
ということが分かっています。
つまり、±2σや±3σが表示されれば、値動きの大半をカバーすることができるのです。
では、「2」と「3」のいずれを採用すべきかという点ですが、冒頭でも述べたとおり、fxのスキャルピングは時間との戦いです。
複雑指標を用いるのではなく、できるだけシンプルな指標で戦った方が、判断を誤るリスクが減ります。
したがって、「2」の方が戦いやすいでしょう。
しかし、ボリンジャーバンドの使い方に慣れ、スムーズなトレードに支障がないのであれば、±3σまで表示させても良いでしょう。